
サークル活動も皆さんのところでもそうだと思いますが、皆さん活発にやっていらっしゃいまして、発表会をやりたいとかいう話になります。そうすると、舞台を使って発表会をやる、通常の発想ですと貸し館として扱っていいんじゃないかと思うんですけれども、うちの場合は貸し館として貸すんですが、お申し込みいただいた時点でどうしますかというのをまず主催者に尋ねます。 どうしますかというのは、自分たちで全部やりますかという話ですね。そこで、いや、よくわからないんだよねとか、どうしたらいいんだろうねというふうになると、うちが今度はそれに対して出ていくわけですね。といっても、手はないですから委託している舞台職員を企画段階からそこへ突っ込んでやるわけです。音も明かりも舞台も進行も。だから、台本なんかもつくったりしますし、主催者と話し合いをさせて。主催者がこんな程度かなと非常に曖昧模糊としているんですね。カラオケの発表会なんかでも、NHKの歌謡ショーみたいな、どこをどうしていいか全然わからないんですけれども、そういうイメージを聞きながら、ああですか、こうですかと実際にもういよいよ話がわからなくて最終的には本物の舞台を組んでしまって1回見せるということもやっています。それが必要ないという団体には一切やらないです。そういうことをやることによってやはりいい舞台になる。苦労も多いと思うんですが、それがお客さんも喜んでくれるし、出演者も楽しめるものだとすれば、いつかまたそれもどこかにつながっていくのかなと思っていますし、これが演じる側の楽しみです。 もう1つ、やっぱり支えるということで裏方さんの仕事です。最近、中学生とか高校生を公民館講座とか課外時間とかで結構やっていまして、舞台のお手伝いに来ないかと、そうすると男の子よりも女の子の方が興味を示すし、プロの方でも最近そうですね。チーフなんかは女性の方も多い、力仕事は、そんなものはアルバイトのお兄ちゃんにやらせればいいことであって、本当に芸術的な部分だけ女性のチーフがばりばりとやっているし、アルバイトの大学生あたりをあごで使ってなかなか格好いいんですよね。それで女の子たちがやっています。 ただ、これが実際に使い物になるかというとならないと思うんですね、ちょっとした趣味でやっていて、3年とか5年とかいじっていて、それじゃ舞台のスタッフとして実際に日当を払って使えるかといったら、そんなもの使えやしないんですけれども、ただこれがきっかけになって、その子がそういう方面に興味を持つというふうになってくれればいいなと思う。その結果どうなるかということじゃないんですが。どこかにつながるだろうと
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